ショートステイ(短期入所生活介護)とは

ショートステイ(短期入所生活介護)とは、通常、数日~1週間程度、特別養護老人ホームなどの施設に滞在し、食事や入浴など日常生活のサポートや機能訓練などを受けるサービスです。
最長の利用でも1カ月で30日までとなっています。

老人ホームや介護施設に入るのとは違って、ショートステイの名の通り短期利用のサービスです。
一人暮らしの人が自立するためのサポートとしても利用できる他、普段は自宅で家族が介護をしていて、例えば冠婚葬祭などで数日間面倒が見られない場合や、家族が体調を崩してしまった場合などに安心して預けられる施設です。

利用できる対象者

ショートステイの利用対象者は、要介護1~要介護5と認定された方の他、40~64歳までの特定疾病により介護が必要となった方です。また、要支援1~要支援2の方は予防ショートステイ(介護予防短期入所生活介護)を利用できます。

費用はどれくらいかかる?

ショートステイにかかる費用は、介護の度合いや部屋タイプ、事業者や地域などによっても異なります。
自己負担割合が1割か、2割かでも変わりますし、要介護認定の状況によっても変わってきます。

利用の仕方

ショートステイを利用するには、担当のケアマネジャーに話して事業者に連絡を取ってもらい、施設の空き状況や利用者の状態から利用の可否が決定されます。利用が可能の場合、利用者のケアプランが作成され、契約を交わせば利用できるようになります。

しかし、ショートステイは人気があることから最近ではどこも混んでおり、1~2か月先まで埋まっている施設も多いです。日程が決まり次第、早めに確認しておくと良いでしょう。

家族の息抜きとしての利用も有効

大事な親を介護している場合でも、24時間、毎日付き添っているとなると、誰でもストレスはたまるものです。
ショートステイは、家族が気分転換するための手段として上手に活用することをおすすめします。

老人ホームへの入居のレッスンにも

将来的に老人ホームへの入居を考えているなら、ショートステイは集団生活のレッスンとして最適です。
いきなり老人ホームで集団生活となると不安になる方もいますが、ショーステイを数回繰り返すうちに楽しみになる方もいらっしゃるくらいですよ。

特に集団生活になれていない方にとっては、いきなりの老人ホームへの入居はハードルが高い場合があります。
ショートステイで慣れていくというのも一つの方法です。

ショートステイのご利用と並行して、老人ホームや介護施設に関する情報を集めておくのもおすすめです。場合によっては体験入居ができる施設もあります。
ご希望の地域の老人ホームについて相談したり、資料をまとめて送ってくれる専門サービスがあります。
所定の審査を通過した評判がいい老人ホームだけを扱っているので今から確認しておくといいですよ。

arrow_blue老人ホームの評判がわかるサービス

施設の一例

次に熊本県のショートステイから、サービスの一例をあげてみます。雰囲気をつかむのにお役立て下さい。

慈愛園パウラスホーム短期入所生活介護事業所

在宅介護支援センターが併設されている慈愛園パウラスホームでは、イエス・キリストの奉仕の精神をもとにサービスが行われています。利用者とその家族をサポートするための公平なサービスに努め、苦情受付などの仕組みも整っています。また、地域民生委員とは長年にわたるネットワークがあるので、地域に密着したきめ細かなサービスが特徴です。

併設型ユニット型短期入所生活介護 リデルホーム

リデルホームは、豊かな緑に囲まれた空間で充実した生活を送ることができます。食事はいつでも自由に摂ることが可能で、季節ごとに開催されるイベントには家族の参加も積極的に呼びかけています。看取りを希望されている場合は、本人や家族の方の要望を汲んで最期の時間を有意義に過ごせるようケアしています。

聖母の丘指定短期入所生活介護事業所

聖母の丘指定短期入所生活介護事業所はカトリックの施設で、キリストの愛をもって奉仕する精神に基づきサービスが行われています。毎週土曜日のミサの他、クリスマスや復活祭などにはイベントがありますが、利用者の信仰も尊重して強制することはありません。また、同じ施設内にある養護老人ホームとは食事会やレクレーションなどを通した交流があり、より多くの人々と接することができます。